尾道大橋を渡り尾道市向東町の生産農家、吉原 充様を尾道造酢工場長 丸尾様
JA尾道向東支店 福本様に同行頂き、お訪ねしました。





いちじく畑は2反、尾道産のいちじく「蓬莱柿」いちじくの木は樹齢30数年になります。
いちじくの幹は太く、剪定、手入れされた枝は横に広がり、見栄えが良いです。
吉原家はお父様の代からいちじくを作られます。







お父様が考案された「寝袋」を見せて頂きました。
 「寝袋」は以前、日本農業賞で大賞を取った技術とお聞きしました。
いちじくの実が小さいころ(2月~5月上旬ごろまで)、この寝袋に包むそうです。
するとハウス栽培のような効果でいちじくは早く、大きく育ちます。



尾道産のいちじくの特徴は? 
早朝、収穫する「朝捥ぎ」と言われます。
朝もぎ(午前2,3時 から収穫)により、新鮮で果肉が引き締まった一番おいしいいちじくを出荷されます。



尾道は広島県内1位、日本でも有数の出荷量。
尾道、300戸以上の生産農家がいちじくを栽培。
8月中旬より尾道産のいちじく「蓬莱柿」の出荷が続きます。
いちじく畑を一見するところ、青いいちじくの実が多く感じましたが、これが翌朝には赤く熟しているそうです。
「一日で熟す」いちじくの名前はその辺りから来ているのかも?と言われます。
 
「いちじくは不思議な植物。育ついちじくを見るのは嬉しい」と語られました。

ご苦労は木を害虫から守ること、幹の消毒予防、落葉の除去、いちじくの好む土壌にする土入れ作業があるようです。



農家さんのこれからの課題は?

「いちじく畑も日本の良き風景、これを絶やすことなく担い手が出てきてほしい」と言われます。
 
『おみやげ』に、いちじく畑で採れたいちじくをたくさん頂きました。
まずはその場で食べてみましたが、朝もぎいちじくは大変おいしいです。

いちじくを調べると、アルカリ性食品で疲れた体にはよさそうです。
いちじく生産農家の方で80代、90代の方が元気にお仕事をされているそうですが、
いちじくを育てる喜びと、いちじくを食べておられることが健康でいられる要因かも知れません。



                                      取材担当 造力英明